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G7大臣会合会場にブースを出展

更新日:2023年10月19日

先端研、港湾脱酸素化の取り組み紹介


先端研の菊地所長(右)と松良精三副所長

 

三重県志摩市で6月16~18日にかけて、「G7三重・伊勢志摩交通大臣会合」が開催された。 会合の期間中、会場となった「志摩観光ホテル」のロビーでは、関係機関の展示ブースが設けられたが、港湾荷役システム協会(港荷協、金澤寛会長)の「先端物流戦略研究所」(菊地身智雄所長)が、港湾の脱酸素化に関する取り組みや、港湾荷役機械の脱酸素化技術などについて展示を行った。 大臣会合では、交通部門の温室効果ガス排出削減など、持続可能な交通体系に向けた取り組み方向性について意見を交換し、最終日には「G7交通大臣宣言」を採択。脱酸素化された港湾整備を通じてGHG(温室効果ガス)排出の削減を促進するため、世界中のグリーン海運回廊の設立を支援することとした。ゼロおよびニアゼロエミッションの荷役機械、陸上電源供給、ゼロ・ニアゼロエミッションねんりょうのバンカリングなどを進めていくことが盛り込まれた。 一方、先端物流戦略研究所のブースでも、カーボンニュートラルポート(CNP)施策に関連した取り組みを紹介。湾荷役機械の脱酸素化や、グリーン水素を活用したコンテナターミナル(CT)のゼロエミッション化、AIターミナルなどについてパネル展示を行った。 また、港荷協の会員企業であるIHI運搬機械の世界最大級洋上風力発電風車組立用リングリフトクレーン、三井E&Sの水素燃料電池搭載型RTGをパネルや動画で紹介。iLabo社による、水素を直接エンジン内で燃焼させる水素エンジンについては、CTでの構内トラクターエンジンへの導入に関してパネル展示・動画放映するとともに、水素エンジンのシリンダーエッドの実物をブース内に持ち込んで展示した。 こうした先端物流戦略研究所の展示は、会合出席者から高い関心が寄せられた。ブースを訪れた国土交通省の斉藤鉄夫大臣や三重県の一見勝之知事に対しては、菊地所長や港荷協の白石専務理事が詳細な説明を行った。 斉藤大臣は「港湾の脱酸素化という重要な技術開発テーマに取り組んでいただき、感謝申し上げる。引き続きCNP施策推進に協力してほしい」と述べた。

先端物流戦略研究所では、G7交通大臣宣言の着実な実現に向け、交通省港湾局とも密接に連携しつつ、引き続き港湾オペレーションにおける脱酸素化技術の開発・普及、国際コンテナ物流のグリーン化に向けた取り組みを進めていく方針だ。




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